はじめに

提供:JCG-Aviator
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~はじめに~

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飛行方式設定基準を学ぶにあたり、何故、設定基準を学ぶのかについて話しておきます。

「飛行方式設定基準」は計器飛行方式により飛行する航空機の経路や高度を設定するための基準書です。

この「飛行方式設定基準」は、本来は飛行方式を設定する国土交通省管制保安部管制課の空域調整の担当職員が使うためのものです。 我々が飛行しているSID、エンルート、STAR、計器進入方式は全てこの「飛行方式設定基準」に準拠して定められています。 それが、AIPの小型版として運航者に配布されています。 この小型版に記載された経路・上昇率・高度を遵守していれば、障害物への近接といった危険は防ぐ事ができます。

では、何故、パイロットが飛行方式設定基準を学ぶのでしょうか。 それには以下の2つの理由があります。 ①保護空域の広さを知る事により、100%安全に飛べる範囲を把握できる。 ②航空機の性能悪化時に、方式に従って飛行できるかどうか判断できる。 よって、飛行方式設定基準を学ぶにあたり、こういった視点で勉強して下さい。飛行方式設定基準は大変、奥が深い科目ではありますが、試験で求められるレベルは決して高くはありません。

飛行方式設定規準の勉強にのめりこんで、他の内容がおろそかにならないように注意して下さい。 飛行方式設定基準を勉強するためのスタンスは「広く浅く」です。